広場のにぎわいが別世界のように厳粛な雰囲気の堂内。「拝殿礼拝堂」では、金剛寺のご本尊・阿弥陀如来様に静かに向き合う人の姿が見られました。
仏法を守護する四天王、持国天(じこくてん)・広目天(こうもくてん)・増長天(ぞうちょうてん)・多聞天(たもんてん)をお祀りする「四天王回廊」。高さ約3メートルにもなる四天王像は迫力満点です。
先導の僧侶に続き、念法の楽人たちが雅楽を奏でながら入場する「花まつり行列」。あたたかな春の日差しの中、ゆったりと歩を進めていきました。
お釈迦様が乗った白象を曳くのは、おそろいの法被を着た大勢の子どもたち。お父さん、お母さんが見守る中、子どもたちは力を合わせて一生懸命曳いていました。
大阪府佛教青年会、大阪市仏教青年会の協賛による「仏生会」。仏教の5つの智慧を表す「五色(ごしき)」をイメージした布が風にはためく中、厳かに読経をしてお釈迦様の誕生を祝いました。
「甘茶かけ」は、お釈迦様がインドのお花畑でお生まれになった時、空から甘い香りがする雨が降ってきたという伝説に由来する行事。子どもたちが像に甘茶をかけてお釈迦様の誕生を祝いました。
「去年はまだ咲いていなくて、今年はもう散ってしまい、桜はなかなか思うように咲いてくれませんが、笑顔の花だけは自分次第でいつでも咲かせることができます」と、笑顔の大切さを説いた「花びより法話」。
地元鶴見のよさこいチーム「つるみまんてんYO!∞(インフィニティ)」は今年も大活躍。春らしい色鮮やかな衣装でステージ狭しと元気いっぱいに踊って、会場を盛り上げました。
よさこいメンバーのお孫さんチームが去年に続いて登場。おそろいの衣装で踊る可愛らしい姿に、おじいちゃん、おばあちゃんの応援にも力が入ります。
守口市立樟風中学校吹奏楽部が去年に続いて登場。コンクールでの入賞経験が豊富で、イベントにも数多く出演している地域の人気ブラスバンドだけに、「花びより金剛寺」の常連になってくれるのは嬉しい限りです。
平均年齢70歳以上の念法眞教本山教区コーラス隊が、今年も樟風中学校吹奏楽部と共演。男性も混じっていますが、パワフルな女性の声にかき消されそう・・・。お父さん、がんばって!
シャンソン歌手のZazaさん(ボーカル)、山本佳史さん(マカフェリギター)、中村尚美さん(ウッドベース)によるユニット「Zaza avec CafeManouche」。世界的にも高く評価される軽快でノリのいい演奏で、会場を心地よく包み込んでくれました。
高校生らしいハツラツとしたバトンプレイを見せてくれたのは、鶴見商業高校・バトン部の皆さん。難しい技も笑顔で演じる姿が印象的でした。
全国トップクラスの実力派、鶴見商業高校・ダンス部の皆さんは、ダンスも表情もすごい迫力!ビートに乗ったエネルギッシュな踊りで観客を魅了しました。
観客も突然一緒に踊り出す「フラッシュモブ」スタイルで会場を盛り上げたのは、念法学生会・青年会のダンスパフォーマンス。スタッフや鶴見商業高校の生徒たちも加わって、ステージのラストを締めくくりました。
お祭りムードを盛り上げたのは、おなじみの鶴見神社の地車。100年以上も続く由緒ある地車の上で、龍が天に昇る様子を表現した龍踊りと、にぎやかな地車囃子を披露してくれました。
色とりどりのリボンに願い事を書いて結びつける「願い結び」が初登場。普段、結ぶことに不慣れな子どもたちも、お母さんに教わりながら一生懸命結んでいました。
去年の流行語大賞にもなった「インスタ映え」する写真を撮ってもらおうと、桜の花をモチーフにしたカラフルなオブジェを置いたフォトスポット。散ってしまった桜の代わりに楽しんでもらえたかな?
大阪市消防局の地震体験車「だいち」が今年も登場。見ているだけではわからない激しい揺れをリアルに体験した皆さんは、驚きながらも地震への備えの大切さを実感していたようでした。
消防士の衣装を着て、大阪市消防局のゆるキャラ「レスキューパンダのたすけるくん」と記念撮影ができるコーナー。子どもたちはすっかり消防士になった気分で、ポーズを決めていました。
ちびっ子消防車の運転手が着ているのは、実は本物のアメリカの消防士の衣装。雰囲気たっぷりの消防車に、子どもたちも大満足でした。
初登場の同志社大学のマジック&ジャグリングサークル「Hocus-Pocus」。子どもたちにも参加してもらいながら、不思議なマジックやジャグリングの妙技を披露しました。
バルーンをくるくるひねって作る剣や動物が大人気の「風船で遊ぼう!」のコーナー。おねえさんがかぶっているウサギの耳のようなバルーンが可愛いのですが、これは作ってもらえないみたいで、ちょっと残念・・・。
少し風が冷たかったせいか、うどんなど温かい食べ物が好評だった「飲食模擬店」。たくさん用意した飲食物も、ほぼすべてが品切れになるほどの大盛況でした。
家庭でお餅をつくことがほとんどなくなった今、杵の重さやお餅をつく感触を体験できた子どもたちはとても嬉しそう。食べたお餅の味も、いっそうおいしく感じられたことでしょう。
入場口からメイン会場へと向かう「花の回廊」では、八重桜やチューリップ、桃が一斉に咲いて、ちょうど見ごろ。春風にそよぐ桜の垂れ幕の下をくぐれば、視界一面に花ざかりの風景が広がります。
あたりに響き渡るにぎやかな地車囃子で来場者のお迎えしたのは、鶴見地車保存会の皆さん。閉場前には山門前まで地車を曳行して、帰途につく方々を見送りました。
山門では、桜や催しの写真をプリントした大きな垂れ幕が来場者をお迎え。楽しいひとときへの期待が高まります。