ご本尊様を前に、念法の楽人たちが雅やかな音色を奏でると、拝殿礼拝堂はいっそう厳かな雰囲気に包まれました。
仏様の教えは生活の中でこそ生かされるもの。毎日の小さな積み重ね、心の持ちようが、家庭や世の中を明るくしていくのです。そんな易しい法話に、聴衆は静かに耳を傾けていました。
身近な人には話しにくい悩み事や胸の内も、お坊さんが相手なら意外と素直に打ち明けられるもの。話を聞いてもらえるだけでも、心が軽くなり、明るく前向きな気持ちになれるのではないでしょうか。
普段は公開されていない四天王回廊など、金剛寺の伽藍を自由に参拝できる「伽藍巡拝」。見上げるほど大きくて色鮮やかな四天王像を、子どもたちは目を丸くして見つめていました。
拝殿礼拝堂に設けられた、来年の立教90年祭で焚き上げられる護摩木の奉納所。思い思いの願い事が書かれた多くの護摩木が奉納されました。
天気の心配がない室内での開催となったお茶席。桜こそ見られませんが、暖かい室内でゆっくりとお手前を楽しむことができて、皆さん満足そうでした。
おなじみの「まんてんYO!∞」の皆さんは今年も元気ハツラツ。ベテランから若者まで幅広い年齢構成ながら、若さあふれる踊りを披露して会場を熱気で包み込みました。
本山教区学生会の中高生の皆さんによる縁起のいい「銭太鼓」の演舞。満開の桜をバックに、日頃の練習の成果を思う存分発揮していました。
優雅な日本舞踊「英執着獅子(はなぶさしゅうちゃくじし)」を披露したのは、念法青年会の二人。華やかな晴れ着で舞う姿は、しっとりと美しく、大輪の花が咲いたようでした。
バトンやポンポン、旗の演技で息の合ったプレイを見せたバトン部の皆さん。演技の見事さもさることながら、心から楽しそうな笑顔がとても印象的でした。
初登場の吹奏楽部の皆さんは、初めての金剛寺に少し緊張しながらも、軽快な演奏を境内いっぱいに響かせていました。
ノリのいい演奏と歌で今年も会場を沸かせた軽音楽部の皆さん。地域で引っ張りだこで、この日も他会場と掛け持ちでしたが、疲れを感じさせないパワフルな歌声で聴衆を魅了しました。
全国大会優勝など、さまざまな大会での実績を誇り、地域のイベントでも大人気のダンス部の皆さん。桜吹雪が舞い飛ぶ中、リズムに乗ってはじけるようなダンスを元気いっぱいに見せてくれました。
にぎやかな地車囃子(だんじりばやし)に乗せて龍踊りが披露されると、あたりは祭りムード一色。天に昇る龍をイメージして、踊り手が自由に表現する龍踊りは、龍神が乗り移ったかのような神秘的な迫力に満ちていました。
拝殿前に設けられた「光と風のモニュメント」。金、銀、ピンクの花びらが風に舞いながらキラキラ輝く様子を、子どもたちは不思議そうに眺めていました。
上は満開の桜、下も散り敷いた花びらで桜色、絶好の記念撮影ポイントでは、次々と写真を撮る人たちの姿が見られました。
熱心に何枚も桜の写真を撮っていたこの女性は、フォトコンテストに応募してくれたかな?
開始と同時に大勢の人が詰め掛けた飲食模擬店。来場者のあまりの多さに長い行列ができ、模擬店担当の念法信徒は大忙しで調理や応対に汗を流していました。
おいしそうに食べる孫たちの姿に、おじいちゃんも笑顔がこぼれます。
大阪市消防局の地震体験車「だいち」は、震度7の揺れをリアルに体感できるとあって大人気。手すりにつかまらないと座っていられないような激しい揺れに、来場者は地震への備えの大切さを実感したようでした。
大阪市消防局からは消防車も来場。子どもたちは記念撮影をしたり、運転席に座らせてもらったり、間近で見る消防車に大喜び!
本物の消防車の横で、グラウンドをぐるぐる回っていたのは「ちびっ子消防車」。大はしゃぎの子どもたちはもちろん、一緒に乗った大人たちも童心に返って楽しんでいたようです。
「風船で遊ぼう」のコーナーでは、剣や冠、動物などの中から作ってほしいものを選ぶと、目の前でクルクルッとバルーンをねじってアッという間に出来上がり!割らないで家まで持って帰れたかな?
大きいトラのフワフワは順番待ちの行列が絶えないほどの大人気。中で思いっきり飛び跳ねた子どもたちは、さぞお腹が減って、模擬店の食べ物もたくさん食べられたことでしょう。
開場前には、鶴見商業高校のバトン部、吹奏楽部の皆さんが、フレッシュな演技と演奏で来場者をお迎え。また閉場時には、鶴見神社の皆さんが龍踊りと地車囃子でにぎやかにお見送りをして、楽しい一日を締めくくりました。